植物名
ユッカ ロストラータ( Yucca rostrata )EQ1314
英名:Beaked Yucca, Big Bend Yucca
別名:Yucca Species, Beaked Yucca, Big Bend Yucca
科・属
キジカクシ科ユッカ属
常落区分
常緑
特徴
ドライガーデンに人気のソテツ。
ユッカは雄大・颯爽など見た目通り勇ましい意味を持っています。 ロストラータは青灰色がかった緑色の細い葉で大きな樹冠を形成するのが特徴です。 くちばしのような花芽をつけることから、rostrataという名前になりました。
アガベのように放射線状に広がった葉が美しく、ユッカの中でも大型で木のように成長して行きます。 成長速度は非常に遅く小さい鉢だと1年で10cm程成長します。ソテツのように下の葉を枯らしながら成長し、 高さは3~6メートルにまで成長します。ソテツ特有サメの歯のような幹がカッコイイです。 木のように大きくするにはかなりの時間を要するのでドライガーデンのように地植えがおススメです。
USDA(米国農務省)の耐寒性ゾーン5までの屋外栽培に成功していることからユッカの中でも寒さに強く、 -5度くらいまでは耐えます。日本の大体の地域で栽培が可能です。また、 水をあまり必要としない手軽さもあり近年ではドライガーデンとしても人気が出ています。
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原産地
アメリカ、テキサス州~メキシコ (Chihuahua, Coahuila)
なぜ実生株にこだわるのか
実生株を選ぶことには以下のようなメリットがあります。
1. 適応力の高さ:実生株は、種子から育てられた個体です。国内で実生された株は、既に日本の気候や土壌に順応している可能性が高く、栽培が比較的容易です。外国産の苗よりも、実生株の方が日本の環境に適した特性を持っていると言えます。
2. 病気や害虫のリスクの低減:実生株は、種子から育てられたため、病気や害虫のリスクが低い傾向があります。輸入品は海外からの長い輸送によるストレスや検疫手続きの影響を受ける可能性があるため、実生株の方が健康状態が安定している場合があります。
3. 種の多様性の保護:実生株の栽培は、乱獲や違法な採取を防ぐためにも重要です。実生株は合法的に種子から育てられたものであり、野生の個体数を減らすリスクを回避しながら、種の多様性を保護する一助となります。
4. カーボンニュートラルな輸送:国内実生株のメリットの一つに、輸送に伴うCO₂の排出量が少ないことがあります。国内で栽培された実生株は、長距離の輸送や国境を越える手続きが必要ないため、輸送にかかる燃料消費や排出量が削減されます。これにより、より持続可能な植物栽培に貢献することができます。
以上の理由から、 実生株を選ぶことが望ましいです。実生株は適応力が高く、病気や害虫のリスクが低い上に、種の多様性を保護する一環となります。自身の庭やガーデンで育てるなら、実生株を選ぶことで健康な植物の成長をサポートし、持続可能な植物栽培に貢献することができます。
置き場所
成長期の春~夏は直射日光の当たるベランダや南向きの窓際に置きます。 また地温の上昇に注意が必要です。
休眠期の秋~冬の間は風通しの良い日陰や屋根のある場所で管理します。雨や雪の当たらない場所がおススメです。
土
砂漠のような乾燥した地域に生えているため、水はけの良い土がおススメです。
水やり
成長期:春~夏の間は根腐れに注意が必要です。土の表面が完全に乾いてから水を与えます。 またジョーロなどで鉢底からお水がでるまでたっぷりと散水してください。
休眠期(通常は秋から冬)の間は、休眠状態に入り、成長が停止します。 この期間は【断水】し雨や雪の当たらない屋内で保管する必要があります。
水やりの頻度は、環境条件や季節によっても異なる場合がありますので、 土壌の湿度を確認しながら調整することをおすすめします。 また、水やりには常温の水を使用し、鉢底の水がたまり過ぎないように注意しましょう。
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