植物名
Haworthia modesta(ハオルチア ・モデスタ)
科・属
ハオルチア属キジカクシ科に属します。
特徴
南アフリカ原産の原種形のハオルチアです。多肉植物の多年草で、主に亜熱帯のバイオームで生育します。
Haworthia Revisited: 159 (1999)で報告されました。
Modestaという名前は、ラテン語起源であり、「控えめな」や「偉大さを持たない」という意味を持ちます。
葉は固葉系のハオルチアのような三角で、色は黄緑色の白い斑点があります。模様が少しアロエにも似ています。Haworthia modestaは小型の多肉植物で、密集した葉が特徴です。成長するにつれて子株が増え、コンパクトなクラスターを形成します。
成長期は春秋ですが、基本的には常緑で年中楽しむことができます。お水もそれほど必要としないので初心者や忙しい方でも気軽にインテリアとしてもお楽しみ頂けます。
原産地
Haworthia modestaは南アフリカ原産です。
- ケープ州(ブレダスドルプ地区)
- SW.カトーク
- カトーク
- ポットバーグ山
- W.カトーク
置き場所
春秋は直射日光の当たる明るい場所を好みます。日光が不足すると徒長(葉が伸びて)しまいます。30度を越えるような真夏は直射日光を避ける必要があります。ベランダの壁沿いや薄いカーテン越しの日陰が理想的です。
冬は屋内の南向きの窓際が理想です。0度をした回る日は凍ってしまうので屋内での管理が必要です。
水やり
成長期Haworthia modestaは乾燥に強い植物です。成長期の春秋は土が完全に乾いてから水を与えます。過剰な水やりは根腐れの原因になるので注意が必要です。「賢者の土」のような水捌けの良い土を使用している場合、真夏は地中の温度が上がってしまわないように週2〜3回ほど散水しても大丈夫です。
休眠期冬は成長が鈍化します。また水をあげすぎると凍ってしまうので、土の表面が完全に乾いたら、土の1/3程度が湿る程度に散水します。
適温
Haworthia modestaは温暖な気候を好みます。一般的には15°Cから25°C程度の温度が適しています。寒冷な気候では冬期に保護が必要です。
なぜ実生株にこだわるのか
実生株を選ぶことには以下のようなメリットがあります。
1. 適応力の高さ:実生株は、種子から育てられた個体です。国内で実生された株は、既に日本の気候や土壌に順応している可能性が高く、栽培が比較的容易です。外国産の苗よりも、実生株の方が日本の環境に適した特性を持っていると言えます。
2. 病気や害虫のリスクの低減:実生株は、種子から育てられたため、病気や害虫のリスクが低い傾向があります。輸入品は海外からの長い輸送によるストレスや検疫手続きの影響を受ける可能性があるため、実生株の方が健康状態が安定している場合があります。
3. 種の多様性の保護:実生株の栽培は、野生のパキポディウムの乱獲や違法な採取を防ぐためにも重要です。実生株は合法的に種子から育てられたものであり、野生の個体数を減らすリスクを回避しながら、種の多様性を保護する一助となります。
4. カーボンニュートラルな輸送:国内実生株のメリットの一つに、輸送に伴うCO₂の排出量が少ないことがあります。国内で栽培された実生株は、長距離の輸送や国境を越える手続きが必要ないため、輸送にかかる燃料消費や排出量が削減されます。これにより、より持続可能な植物栽培に貢献することができます。
以上の理由から、 実生株を選ぶことが望ましいです。実生株は適応力が高く、病気や害虫のリスクが低い上に、種の多様性を保護する一環となります。自身の庭やガーデンで育てるなら、実生株を選ぶことで健康な植物の成長をサポートし、持続可能な植物栽培に貢献することができます。
以上が、Haworthia modestaについての基本的な情報です。
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