【植物名】
【科・属】
ドリミア属キジカクシ科に分類されます。
【特徴】
ドリミア イントリカータ(Drimia intricata IB11350)は南アフリカ原産の夏型球根植物です。
ドリミア・イントリカータは、一般にシゾバシス・イントリカータと呼ばれています。春には球根から高さ10~50cmの、複雑に枝分かれした花茎を伸ばし小さな花を咲かせます。 原産地により花茎の形がことなり、コレクション要素の1つとなっています。このタイプは花茎を真っすぐに伸ばしますが、中には根元がクルクルするタイプもあります。球根は地中に埋まっているか、半分出ている場合があり表面は薄い皮で覆われています。皮をむくと翡翠色の球根が見えます。
ボウイエア・ボルビリス(Bowiea volubilis)と近縁で、同じ地域に分布している。 D. intricataは、観葉植物として球根を部分的に露出させた多肉植物として栽培されることもあります。
球根:成熟した球根は淡緑色から褐色を帯び、半水浸状で、直径2.5~5(-6)cmの窪んだ球形で、球皮は白色かピンク色。時間が経つと、球根が集まった小さなドームを形成します。
葉:若い株のみ1-2枚か長さ6-10cm程の細いネギのような真っすぐな葉を出します。
花:夏のごく短い時期に、夜だけ開花します。
【原産地】
エチオピア、ジンバブエ、ザンビア、モザンビーク、アンゴラ、タンザニア、ナミビア、南アフリカ共和国で見られる。
海抜250~3540メートルの平らな岩や岩の割れ目にある水はけの良い石の多い場所。
【置き場所】
明るい場所を好みますが、直射日光は避ける必要があります。部分日陰が最適です。屋内では、明るい窓辺や室内の明るい場所で育てることができます。 成長期は、温暖な環境を好みます。この時期には適度な水やりと明るい場所が必要です。
休眠期:秋と冬は休眠期に入ります。この期間には休眠させるため、水やりを控え(または断水し)、雨や雪の当たらない場所で過ごすようにします。休眠中は成長が停止し、葉が退色したり枯れて土だけになります。
【水やり】
成長期:成長期の春と夏は土壌が乾いてから水を与え、根が十分に水を吸収するまで待ってから次回の水やりを行います。過剰な水やりは根腐れの原因となるので注意が必要です。
休眠期:休眠期は球根が休眠中に栄養を蓄えるため、乾燥した状態を保つことが重要です。水を与える必要がない場合でも、球根が乾燥しすぎないように注意しましょう。
水やりの頻度は、環境条件や季節によっても異なる場合がありますので、土壌の湿度を確認しながら調整することをおすすめします。また、水やりには常温の水を使用し、鉢底の水がたまり過ぎないように注意しましょう。
【適温】
温暖な気候を好みます。一般的には15〜25℃の範囲が最適です。寒冷な気候では室内での管理が必要です。低温には弱く、霜や凍結には耐性がありません。
【なぜ国内実生株なのか】
実生株を選ぶことには以下のようなメリットがあります。
1. 適応力の高さ:実生株は、種子から育てられた個体です。国内で実生された株は、既に日本の気候や土壌に順応している可能性が高く、栽培が比較的容易です。外国産の苗よりも、実生株の方が日本の環境に適した特性を持っていると言えます。
2. 病気や害虫のリスクの低減:実生株は、種子から育てられたため、病気や害虫のリスクが低い傾向があります。輸入品は海外からの長い輸送によるストレスや検疫手続きの影響を受ける可能性があるため、実生株の方が健康状態が安定している場合があります。
3. 種の多様性の保護:実生株の栽培は、乱獲や違法な採取を防ぐためにも重要です。実生株は合法的に種子から育てられたものであり、野生の個体数を減らすリスクを回避しながら、種の多様性を保護する一助となります。
4. カーボンニュートラルな輸送:国内実生株のメリットの一つに、輸送に伴うCO₂の排出量が少ないことがあります。国内で栽培された実生株は、長距離の輸送や国境を越える手続きが必要ないため、輸送にかかる燃料消費や排出量が削減されます。これにより、より持続可能な植物栽培に貢献することができます。
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