【植物名】
【科・属】
イポメア属ヒルガオ科に分類されます。
【特徴】
イポメア(Ipomoea)は、ヒルガオ科に属するつる植物の属です。世界中に約1,000種が分布し、日本には約20種が自生しています。
「え、そんなの聞いたことがない!?」いえ、実は皆さんが良く知っている、夏のあの植物やも秋に食べるアレもイポメアなんです。
それは「アサガオ」です。アサガオの学名はIpomoeaです。更に「薩摩芋」はサツマイモは学名: Ipomoea batatasといいヒルガオ科 サツマイモ属の多年生植物です。花を見たことがある人は少ない思いますが、白色に中央が紫のアサガオのような花をつけます。
イポメアが「朝顔」と呼ばれるようになったのは平安時代からで、日本への伝来は、奈良時代末期に遣唐使がその種子を中国から薬として持ち帰ったものが初めとされるという古い記述が本草学上にあるようです。
今日紹介するイポメアは薩摩芋の仲間ですが、どこにも属さない不明種です。
エリオクエストでは23年6月までケドロスティス不明種としていましたが、調べて見たところイポメアである事が判明し、7月よりイポメアに移動しました。
このイポメアは白いアサガオの様な花を咲かせます。
【原産地】
イポメア自体は世界中に広く分布していますが、こちらの不明種の種はアフリカから仕入れました。
【置き場所】
明るい場所を好みますが、直射日光は避ける必要があります。部分日陰が最適です。屋内では、明るい窓辺や室内の明るい場所で育てることができます。 成長期は、温暖な環境を好みます。この時期には適度な水やりと明るい場所が必要です。
休眠期:秋と冬は休眠期に入ります。この期間には休眠させるため、水やりを控え(または断水し)、雨や雪の当たらない場所で過ごすようにします。休眠中は成長が停止し、葉が退色したり枯れて土だけになります。
【水やり】
成長期:成長期の春と夏は土壌が乾いてから水を与え、根が十分に水を吸収するまで待ってから次回の水やりを行います。過剰な水やりは根腐れの原因となるので注意が必要です。
休眠期:休眠期は球根が休眠中に栄養を蓄えるため、乾燥した状態を保つことが重要です。水を与える必要がない場合でも、球根が乾燥しすぎないように注意しましょう。
水やりの頻度は、環境条件や季節によっても異なる場合がありますので、土壌の湿度を確認しながら調整することをおすすめします。また、水やりには常温の水を使用し、鉢底の水がたまり過ぎないように注意しましょう。
【適温】
温暖な気候を好みます。一般的には15〜25℃の範囲が最適です。寒冷な気候では室内での管理が必要です。低温には弱く、霜や凍結には耐性がありません。
【なぜ国内実生株なのか】
実生株を選ぶことには以下のようなメリットがあります。
1. 適応力の高さ:実生株は、種子から育てられた個体です。国内で実生された株は、既に日本の気候や土壌に順応している可能性が高く、栽培が比較的容易です。外国産の苗よりも、実生株の方が日本の環境に適した特性を持っていると言えます。
2. 病気や害虫のリスクの低減:実生株は、種子から育てられたため、病気や害虫のリスクが低い傾向があります。輸入品は海外からの長い輸送によるストレスや検疫手続きの影響を受ける可能性があるため、実生株の方が健康状態が安定している場合があります。
3. 種の多様性の保護:実生株の栽培は、乱獲や違法な採取を防ぐためにも重要です。実生株は合法的に種子から育てられたものであり、野生の個体数を減らすリスクを回避しながら、種の多様性を保護する一助となります。
4. カーボンニュートラルな輸送:国内実生株のメリットの一つに、輸送に伴うCO₂の排出量が少ないことがあります。国内で栽培された実生株は、長距離の輸送や国境を越える手続きが必要ないため、輸送にかかる燃料消費や排出量が削減されます。これにより、より持続可能な植物栽培に貢献することができます。
|