Collection: ラケナリア

Lachenalia

【発芽について】

秋に蒔くいて春までに発芽しない場合には蒔いた鉢ごと涼しい場所で乾燥保存して、来年の秋から水やりを再開すると発芽してくる事も多いです。
春に蒔いても発芽はまず期待できません。エリオクエストでは冷蔵庫の野菜室などに種子を保管しておき、次の秋に蒔いて発芽しています。

【栽培について】

一般的なラケナリアなどは摂氏-7度くらいまでなら死なないだろうと言われています。そこまで冷やすとさすがに地上部は枯れるものがあるらしい ですが。
最高気温が30度に届くような環境では、芽が出たばかりの子苗でもやはり夏になると休眠してしまうと思います。休眠に入ってしまったら、 再び生育を始める秋まで用土に植えたままで管理をすることになります。
休眠期間中の高温や極度の乾燥には親球ほどの耐性はないのが問題で、 日光が当たると鉢の温度が上がって球根がすぐに消耗してしまいますし、 風通しの悪いところにおいておくとカビや細菌が繁殖しやすくなります。
かと言って乾かしすぎると干からびてしまいますので、確かに面倒と言えば面倒なのかもしれません。
管理方法としては雨や直射日光の当たらない、しかも風通しが良くてできる だけ涼しい場所に鉢を置いて、2-3週間に1回ほど用土の表面が軽く湿るほどの ごく弱い水やりをするのが良いかと思います。
また、個人的には遮光による温度管理と通風がかなり重要ではないかと考え ています。私のところでは、夏は昼の気温が35度に届くのもしばしばですが、 非常に風通しが良い場所で常時50-70%の遮光下で管理していて、これまで 実生球の夏越しで目に見える失敗をした経験はありません。
むしろ年を取った親球の方が失敗しやすいくらいです。
時に水をやりすぎて鉢の底から水が出てきたりしましたが、大丈夫でした。